ロッテ株主総会、現経営陣刷新案を否決 長男側は臨時総会請求へ

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 6月25日、経営権をめぐって創業者一族間で内紛が続いているロッテホールディングス(東京都新宿区)は、都内にある本社で定時株主総会を開いた。総会では、前副会長で創業者長男の重光宏之氏側が提案していた重光昭夫副会長(写真)ら現経営陣刷新案は否決された。写真は昨年8月ソウルで撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[東京 25日 ロイター] - 経営権をめぐって創業者一族間で内紛が続いているロッテホールディングス(東京都新宿区)は25日、都内にある本社で定時株主総会を開いた。総会では、前副会長で創業者長男の重光宏之氏側が提案していた重光昭夫副会長ら現経営陣刷新案は否決された。

総会終了後、宏之氏は記者団に対し「株主提案が通らなかったことは残念」としたうえで「次回の臨時株主総会では必ず勝利する」と語り、臨時株主総会を請求する意向を示した。

会社側は、現経営陣に加え、あらたに社外取締役を1名選任した。

 

株主総会は午前9時に始まり、約1時間で終了した。会社側からは、昭夫副会長や佃孝之社長らが出席した。創業者の重光武雄氏は出席しなかった。

 

韓国のロッテグループが裏金疑惑でソウル中央地検から捜査を受けたことなどから、宏之氏側は「ロッテグループの社会的信用や企業価値が毀損される極めて深刻な事態」とし、現経営陣への批判を強めるとともに、従業員持ち株会に対して株主提案への賛同を呼びかけていた。 約3割の株式を保有し、キャスティングボートを握っていた従業員持ち株会の支持は、今回も得られなかった。

 

ロッテHDの経営権をめぐっては、昨年1月に宏之氏が副会長を解任されたことに始まった。7月には昭夫氏が代表権を得たほか、創業者である重光武雄氏を代表取締役会長から新設の名誉会長とする人事を決定した。

8月に開かれた臨時株主総会では、昭夫氏を中心とした現経営陣が信任され、今年3月に宏之氏側の求めで開かれた臨時株主総会でも、再び、現経営陣が承認されていた。

 

 

(清水律子)

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