高田社長「父は引っ張る人、僕は道を整える」 ジャパネット名物社長を継いだ息子が語る

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――旭人社長の役割は何か?

父は皆を引っ張る人だった。私は皆が走る道を整えるのが役割だ。社員がやりたいことに対し、人員が足りなければ増やすなど、働きやすい環境を作る。若手でリスクを負ってやる社員が少ないので、「リスクを一緒に背負うからやってみよう」と後押しもする。もちろん、提案の精度が高くなければ突き返す。

――2015年10月には、愛知県春日井市に続き千葉県市川市にも物流拠点も整え、当日配送を始めた。効果は?

社長に就任した時(2015年1月)から外部の業者と組んでトライアルでやっていた。半年くらい経った時に、当日届けることの価値を実感できたので、自社運営に切り替えようということになった。

ネット注文が増加中

感覚で言うと、注文数は3~4割増えている。たとえば、金曜日に掃除機を当日配送で販売をする。「今日中に関東圏は届きます」の一言で、「(土日に使いたい人が)じゃあ買おうかな」と思っていただける。

東京本社のスタジオで。もともと天井の高さがあったスペースをスタジオに改修したもので、和室のセットもある (撮影:今井康一)

なんでもやるというわけではなく、当日に届いて嬉しい商品をやる。当日配送にすることで、不在で商品が受け取れなくて再配達することも少なくなる。商品が届くまでのキャンセルも減る。

――現在注力している分野は?

今年テコ入れをしようとしているのはインターネット。テレビの存在感が落ちている感覚はないが、電話ではなく、ネットで注文をする割合が明らかに増えている。遅くとも夏前にはサイトをリニューアルをする。

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