ウォルマート、「ブラック企業」脱却への野心

コカ・コーラやGEをお手本にブログを改変

世界で不採算店舗269店を閉鎖し、従業員1万6000人に影響があった(写真:AP/アフロ)

2015年のいつ頃だったか、ウォルマートのシニアディレクターであるチャド・ミッチェル氏は気づいた。世界屈指の大企業である同社が顧客に語りかける唯一の手段は、年に1回か2回しか更新されない時代遅れのウェブサイトしかないことに。

よくある話ではあるが、ブランドイメージに慢性的な問題を抱えるウォルマートにとっては、とりわけ深刻な問題だった。同社は小売業界の評判ランキング最下位の常連だ。それは主に、従業員の低賃金、中国製品への依存、小規模競合店つぶしなどの報道による。

「変化のない企業サイトから対話は生まれない」と、ミッチェル氏は言う。全面的なメッセージ展開が必要だった。

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この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:インフォバーン)の提供記事です

かくして「ウォルマート・トゥデイ」が誕生する。ミッチェル氏はデジタルチームの人数を7人に倍増し、以前は「続いていればよし」としていたブログをニュースサイトに作り変えることに着手した。コカ・コーラ(CMSプロバイダが共通)やGEなどのブランドパブリッシャーを参考にしたと、ミッチェル氏は言う。

依頼を受けたエージェンシーであるオムレットは、アートディレクター兼ニュースエディターをアーカンソー州のウォルマート本部に送り込み、成果物提出の義務を課さない裁量を与えた。オムレットの最高コンテンツ責任者を務めるマイク・ウォーレン氏は、「我々は、世の中の動きに対して反応するパブリッシャーになるようなものだと考えた。世の中に対して何ができるかを喧伝すると、不信感を与えてしまう。だからそうはしなかった」と述べた。

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