米動物園ゴリラ射殺、責任は母親にあるのか 全米で大激論!本当に殺す必要があったのか

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「わが子が無事だったことを神様にとても感謝しています。またシンシナティ動物園スタッフの迅速な行動に心から感謝します。これがスタッフの皆さんにとって苦渋の決断だったこと、そしてゴリラを失くして深い悲しみを味わっていらっしゃることは承知しています」と家族は記している。

とはいえ、母親は心穏やかではないに違いない。ツイッターやフェイスブックなどのフォーラムでは、何万という人たちが、母親がわが子をトラブルから守れなかったことを批判しているのだ。

5月30日の夜までにネット上で18万人以上の署名が集まり、母親が男の子の監督を放棄しなかったかを、警察と児童保護サービス機関が捜査するよう求めた。

ネット上の数百ものコメントで支持者らは、ハランべに罪はなく、殺されるいわれは無かったと訴えた。ノースカロライナ州ローリーのシャノン・ブラックマーさんは、「1人の女性が監督を怠ったためにゴリラが命を落とし、息子も命を落としかけた」と結論づけた。

動物園の外では5月30日にゴリラの支持者たちが「ハランべよ、安らかに眠れ」「命は大切だから」「ハランべを追悼して」と書かれたプラカードを掲げた。園内では、ゴリラの像の前に花が添えられた。

「誰の責任でもない」

射殺されたゴリラの「ハランベ」。提供写真(ロイター/Cincinnati Zoo/Handout via Reuters)

目撃者によると、男の子はどういうわけかワイヤーと木の柵をすり抜け、茂みを小走りして3メートル下の小さな堀に転落した。

それから約10分間、ハランべは男の子をしっかり捕まえ、時々そばに立って守るようなそぶりで見下ろす以外は、足首を持って乱暴に引きずりながら堀を横切って突進した。1人の女性が「ママは愛してるわよ」との叫び声を聞いた。

5月30日の会見でメイナード氏は、囲いの柵は認定機関の定期検査に合格しており、1978年の開園以来一度も突破されたことはなく、問題はなかったとした。「柵は安全で、必要なあらゆる基準を満たしています。問題は、柵がどんなものであれ、乗り越えられる人はいるということです」と同氏は述べた。

それではだれに責任があるのか、と記者に問われたメイナード氏は、柵は適切だったと繰り返し、こう続けた。「私たちはみな、自分の家族や子供たちの安全を確保するよう努める義務があります。それは動物園を訪れようと、ショッピング・モールに出かけようと同じです」。

メイナード氏は、誰の責任でもないと繰り返した。

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