「マンション価値」が下がらない駅ランキング

首都圏50駅、近畿30駅、中部10駅を一挙公開

築40年を過ぎると、配管が耐用年数を迎えたりエレベーターの交換時期が来るなどの”ヴィンテージ落ち”が起きる。前回の調査から7年を経過して、価値の劣化が生じていることも順位の変動要因となっているようだ。

「ヴィンテージ・マンションが多い駅とは、誰もが住みたいと思うエリアの証でもある」(井出氏)。ひょっとしたら、これらのエリアに所在する中古マンションは、ほかのエリアと比較して値下がりしにくいと、いえるかもしれない。

実はヴィンテージ・マンションのランキングには最高階数が20階を超えるようなタワーマンションは含まれていない。タワーマンションは同一物件内にさまざまなタイプの住戸があり、専有面積の上限と下限に大きな差が生じているからだ。

タワーマンションもプレミアム化へ

そのため、東京カンテイはタワーマンションについて、条件を平均専有面積80平方メートル以上、物件の中古流通事例に坪単価300万円の住戸を含む、商業地域など住居系以外の土地用途地域指定を含む、など条件を緩和し、「プレミアム・マンション」として抽出。その結果、29物件が該当した。物件数が少ないため、駅別ランキングは今回作成していない。ただ、2009年に同様の調査を行った際はわずか9物件しか抽出されなかった。「プレミアム・マンションは今後急速に増えてくる」と井出氏は見ている。

タワーマンションの上層階にある高額物件は一般庶民には高嶺の花だが、中低層階なら手ごろな価格の物件が見つかるかもしれない。「高層階の物件がプレミアム・マンションとして人気を集めれば、中低層階の物件も高層階の価格に引っ張られる傾向がある」と井出氏は言う。物件選びの一助として参考になりそうだ。

なお、近畿圏、中部圏では、物件の中古流通事例を坪150万円以上に緩和するなどして「プレミアム・マンション」を抽出し、駅別にランキングを行なった。近畿圏では1位御影、2位六甲、3位住吉と神戸市内の駅が上位を独占した。中部圏では1位の八事から10位の星ケ丘までいずれも一戸建ての供給も多い高級住宅街だ。

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