ソフトバンクはグーグルの軍門に下ったのか

ペッパーがアンドロイドに対応、その真意は

――企業秘密がグーグルやアンドロイドの開発者に流出する心配はない?

そこは大丈夫。秘密は保護されているから。課題は、アプリの開発は良くも悪くも自由なので、どう管理していくかだ。たとえば、ペッパーもある程度のキャラクターを保ってやっているので(それを崩さないように管理するかどうか)。

そういうのも含めて自由にやっていったほうがいいと思っている。ナオッキーでクローズド(閉鎖的)にやっていくか、オープンでやっていくかは大きな選択だったが、今の時代、広くオープンなほうがいいでしょう。

――アプリの開発に行き詰まりがあったのか?

よくそういうことを聞かれるが、この構想は結構前、ペッパーの発売前からあった。音声認識など付属するサービスを提供しているアンドロイドとシームレスでつながれば、開発が広がり価値も上がる、ということだ。

アンドロイド対応について語る冨澤社長。ペッパーもその発言に興味津々だ(撮影:尾形文繁)

――ペッパーの発売前から予定していたのか?

まずは発売して市場の反応を見て、次はこれだ、その次はこれだと。戦略上は結構先までアクションが決まっていて、IBMのAI(人工知能)「ワトソン」、マイクロソフトのクラウド「アジュール」、そして今回のアンドロイド。究極のオープン戦略だ。

アップルとの提携が先ではないのか?

――グーグルやIBM、マイクロソフトはペッパーのライバルでもあるはずだが。

IBMやマイクロソフトはロボットを造るかな? しがらみ的な深いことは考えておらず、ペッパーの価値を上げることを考えたときに、ワトソンが使えたらいいし、マイクロソフトのさまざまなソリューションが使えた方がいい。それだけです。

マイクロソフトとも提携。クラウド「アジュール」と連携し、ビジネス向けを拡大する(撮影:尾形文繁)

――ソフトバンクと言えば、米アップル社と親密。アップルの基本ソフト「iOS」との提携が先のほうが自然だったのでは。

いやいやいやいやいや、そこもフラットですよ。親密だという印象は強いでしょうし、実際、仲もいい。ただ、色々とハードルは高い。アップルとアンドロイドを比較したときに、そう思いません?

――アンドロイドと一緒にやることで、何ができるのか?

開発者の数が膨らみ、結果として色々なアプリができるチャンスが広がり、ペッパーの価値そのものが上がる。アンドロイドでBtoBは少ないが、ペッパーはBtoBで人気があるので、アンドロイドの開発者にBtoB向けの開発のチャンスが広がる。

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