「アベノミクス」なる造語の正体は・・・
アベノミクスなる造語を初めて聞いたので、あるジャーナリストに尋ねたところ、それは自民党の安倍晋三総裁が言う「輪転機をまわしてじゃんじゃんお札をすればいいんです!!」という超金融緩和政策のことだという。
日銀法を改正し、それを日銀に強制することも含めて行う経済政策、というのが今回の自民党のマニフェストにあり、それを初めてマニフェストに入れた安倍総裁にちなみ、超金融緩和政策の導入を、レーガノミクスをもじって、アベノミクスと呼ぶのだ、君は本まで書いているのにそんなことも知らんのか? と言われてしまいました。
仕方ないので自民党のホームページで政策パンフレットなるものを読むと・・・・。
書いてないじゃん、そんなことどこにも!!
別に自民党の肩を持つつもりはありませんが、ここに書かれている内容はすべて約3年間のあいだに谷垣禎一前総裁のもと、まさに試行錯誤して出来上がったもので、全体を見渡して、外交・国防問題を含めても「右翼」と言われる安倍総裁らしいところは全くなく、せいぜい教育制度がちょっと変わったくらいですよ。
経済政策に関して申し上げれば、輪転機でお札をじゃんじゃんするなんて、どこにも書いていないし、目新しいところと言えば日銀法の改正、経済成長目標の設定という部分ですが、これらはいずれも谷垣総裁時代と同じ内容。仮に今回、谷垣総裁になっていても全く同じ内容だったはずです。
要するにジャーナリストが原典もあたらずに勝手に安倍総裁の言っていることを垂れ流しただけ・・・といういつもの悪い癖をさらけ出したものだとわかりました。
しかし、みなさん、なぜ、原典にあたると言う、基本中の基本の行動をおとりにならないのか、毎度のことながら呆れるばかり。だから新聞の読者がいなくなる(笑)。
結局、何のことはない、安倍さんの経済政策理解能力の低さと相も変らぬ失言癖に乗って、無知なジャーナリストはアベノミクスなんて名前まで付けちゃったんですから、恥ずかしいことこの上ない。遅くはないので、すべてのジャーナリストは自民党のマニフェストをもう一度読むべし。多分自民党の人も困ってるんじゃないですか(笑)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら