テスラ、2017年発売「モデル3」をまだ設計中 1週間で32.5万台の予約があったが…
[サンフランシスコ/デトロイト 10日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズ<TSLA.O> は10日、1年半以内に生産開始を予定する新型セダン「モデル3」について、設計が完了していないことを明らかにした。
米証券取引委員会(SEC)に提出された四半期報告によると、カリフォルニア州フリーモントの同社工場を拡張する計画だが、まだ進行途中であり、モデル3向けの部品の調達・製造の一部が未定だとした。「目下、サプライヤーを評価し、条件を絞り、選定している」という。
同社はこれまでも、主力の高級セダン「モデルS」やスポーツ多目的車(SUV)「モデルX」の発売が遅れるなど、予定がたびたびずれ込んできた。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先週、同社工場の2018年の生産台数を50万台とし、2年前倒しで目標達成を目指す方針を表明し、投資家を驚かせた。
バークレイズのアナリスト、ブライアン・ジョンソン氏は10日の電話インタビューで、生産加速計画は「挑戦的」だと語った。「設計作業を終わらせ、サプライヤーを確保し、1年半後に発売するのは難しいだろう」との見方を示した。
モデル3は予想販売価格が3万5000ドルと、モデルSの半値以下。テスラの生産台数や売上高を一気に押し上げ、同社を黒字転換させることが期待される。モデル3は予約開始から1週間で32万5000台の申し込みがあったという。
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