FXで1億超を稼ぐトレーダーは何が違うのか 3000万円が180万に激減しても負けない力

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 20代前半まで会社に勤務していたふたりは、決められた額しか給料がもらえないことが不満だった。「たぶん他の人よりもお金を稼ぎたいという気持ちが強かったんだと思う」と、近藤氏は笑う。近藤氏がパチンコで貯めた300万円を元に、株式投資をはじめたのは24歳の時だ。一念発起し、会社まで辞めたが、最初の2年間は全く勝てなかった。資金は80万円になった。しかし、「自分は絶対に勝てるようになる」という強い気持ちが薄れることはなかったという。

毎日チャートを見続け、値動きの癖がわかってくると、急に勝てるようになり、資金は2年で3000万円に増えた。しかし、コンスタントに利益が上げられるだけでは満足できなかった近藤氏が選んだのが、当時、レバレッジ何百倍が当たり前だった「FX」だった。 FXに転向後、2年間は全く勝てなかった。3000万円の資金は180万円に激減した。それでも近藤氏は、同じくFXで負け続けていたまっちゃんの生活を助けながら、チャートを見続けたという。

なぜ180万円まで資金を減らした近藤氏は勝てたのか?

「根拠はなかったけど、絶対に勝てるようになると信じていた。トレードは誰でも勝てるようになる。諦めないで続けることが大事」という近藤氏の一言には、実感がこもっていた。

さて、ここからはふたりのトレード手法だ。どんな手法を駆使して億単位のお金を稼いでいるのだろう。

まず近藤氏は、スキャルピング(数銭から数十銭というわずかな利幅を狙って、1日に何度も取引を行い、利益を積み重ねる超短期の取引方法)を基本のスタイルにしている。ポジションを持つのは長くて1分程度で、エントリーして1Pips(=0.01円)でも逆に行ったら損切りし、勝率は6割から7割程度だ。

エントリー(ポジションを持つタイミング)する時に最も重要なのが、値動きの勢いだ。勢いによって、その後の値動きが上に行きやすいのか、下に行きやすいのかを判断する。

例えば、急落後には切り返すことがあるが、その切り返しのスピードが早く、下落分の半値まですぐに戻ったとしたら、そこでもみ合いながらさらに上昇し、急落前の値位置でもう一度もみ合ってから、さらに上昇することが多いという。

近藤氏は、値動きの形をいくつも記憶し、次にどういう値動きをしやすいのかを考えてトレードしているのだ。

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