スマホでも証明したモバゲーの実力

DeNAの業績拡大続く

タイトル別には、バンダイナムコゲームスが提供する「ガンダムカードコレクション」(11年10月開始)や、サイバーエージェントの子会社であるサイゲームスと協業で提供する「神撃のバハムート」(11年9月開始)が好調だった。ともにタイトル提供から約1年が経つが、9月単月では過去最高のコイン消費を達成し、国内市場は未だ拡大していることを示した。

7月からのコンプガチャ規制や、9月から業界自主団体が定めたガイドラインで運用されている確率表示についても対応が進んだ。守安社長は「健全化対応を進めながら、順調な決算になった。海外もようやく手ごたえを感じ始めている」と今回の決算を総括した。

求められる海外でのヒット作

ただ、期待の海外事業は「手ごたえを感じ始めている」というコメントとは裏腹に、不安定な業績が続いている。12年7~9月期はモバコインの消費ベースで3000万弱ドルと前四半期比約3倍に膨らんだが、計画値を下回る赤字額となった。会社は12年10~12月期に約6000万ドルを見込むが、「目標とする13年1~3月期の黒字化達成には、1億ドル以上のコイン消費が必要」(守安社長)という。

ヒット作が生まれてないワケではない。国内で提供する「神撃のバハムート」の海外版「Rage of Bahamut」は、米国グーグルプレイの売り上げランキングにおいて、9月以降ランキングの1位に定着している。サイゲームスの木村唯人取締役は個別取材の中で、「12年2月のグーグルプレイ向け配信まで、約半年間ローカライズに時間をかけた成果が出ている。利用される傾向は国内と多少異なるが、足元も含め、ユーザーは順調に増えてきている」と語っている。

問題は「Rage of Bahamut」に続くヒット作の出現だが、「Blood Brothers」、「Marbel War of Heros」などがランキング上位に入り始めたほか、10月24日から台湾、香港、マカオ向けにもゲームを提供開始するなど、展開地域拡大による貢献が見込まれる。

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