米国の経常収支は改善へ 米国シェール革命と日本《2》
ただ、今の円高は市場の安全志向やFRBのQE3の影響が大きく、今後も短期的にはそうした要因のほうが強い状況が続く可能性が高い。
米国の景気については来年後半が転換点と見ている。市場で懸念されている「財政の崖」は年末が期限であり、来年から財政引き締めとなる予定だが、来年前半には減税措置の一部延長などで決着し、政策の不透明感が薄れていくだろう。
その結果、来年後半からは景気拡大が加速すると見られることから、当社はFRBがQE3を来年半ばまで継続すると予想している。こうしたなか、ドル安円高の反転が起きやすくなると見ている。シェール革命の影響としては、より中長期的なものとしてドル高を後押しすることになろう。
(中村 稔 =東洋経済オンライン)
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