年下君とデキ婚!アラフォー女性の「決断力」 長年鍛えた「人を見る目」の発揮どき

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直子さんは名古屋の名門女子短大出身で中学校からの内部進学組である。学校縁が強い。今でも親しく付き合っている女友達のグループが3つあり、合計20人ほどとは頻繁に連絡を取り合っている。結論を急ぐようだが、直子さんが合コンで明彦さんと出会うことができた勝因はこの強固な人的ネットワークが大きい。

ただし、同級生との付き合いには波がある。多くの人が20代後半で結婚して家庭生活に突入していく時期には、独身のままでいると孤独感を覚えやすい。直子さんの場合は、「仕事で稼いだお金はすべてお小遣い」という気ままな実家暮らしで寂しさは少なかった。30歳のときには直子さんの結婚を強く望んでいた祖母が他界。さらに解き放たれてしまったと振り返る。

「肉食系」女友達がつれてきた縁

「消費しまくりの30代でしたね……。年に2、3回は海外旅行に行っていたし、好きな洋服をどんどん買っていました。35歳ぐらいになると、結婚した友だちの一部がバツイチになって戻って来ます。また少しずつ飲み会が増えました」

直子さんの女友だちには「肉食系」の猛者も多く、うち一人が勤務先の飲食店で常連客に合コンを持ちかけた。その常連客の部下として参加したのが明彦さんである。

旧友や同僚が幹事をしてくれる合コンには大きな利点がある。幹事との恋愛観や結婚観が似ていることが多いため、好みのタイプで気が合う異性と出会える可能性が高いことだ。バブルを経験している直子さんたちの場合は、合コンやデートでお金を支払った経験はほとんどない。割り勘をするような男性には恋心を持ちにくい世代なのだ。だからこそ、派手な学生時代を共有した友だち主催の合コンには直子さんも積極的に参加したのだろう。

「ダンナと会ったのは5対5の合コンだったと思います。名古屋でも高い店をハシゴしたので、男性は一人2万円ぐらい出していたんじゃないかな。私たち女性はほとんどゼロ円。さすがに申し訳ないと思って、ダンナにだけお礼のメールをしました」

豪快な女性幹事の友だちから「あんたたち、結婚しなよ!」と合コン中に言われ、明彦さんとだけ半ば強制的に携帯メアドを交換していたのだ。

「優しそうな人だなとは感じていましたが、ピンと来ていたわけでありません。赤い糸は特に感じませんでした」

自分と筆者のためにコーヒーとケーキを出してくれ、子どもたちのお守りをしている明彦さんの前で平然と言い放つ直子さん。明彦さんは苦笑するのみ。よほど相性のよい2人なのだろう。

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