日経平均の前場は500円超の大幅安に

熊本地震・産油国会議決裂・為替が直撃

 4月18日、東京市場では、株安・円高が進んでいる。写真は2010年ソウルで撮影(2016年 ロイター/Truth Leem)

[東京 18日 ロイター] - 18日の東京市場では、株安・円高が進んでいる。日経平均<.N225>は一時500円を超す下落となり、ドル/円<JPY=EBS>も108円を割り込む場面があった。熊本地震で自動車・電機などの生産が大きな打撃を受けているほか、20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会議後の日米間の為替認識をめぐる差異、原油増産回避の合意ができなかったことなど複数の要因が重なって、大きな市場変動となっている。

株式市場では、保険、自動車株の下げが大きくなっている。 また、石油関連株も軒並み安。SMBCフレンド証券・チーフストラテジストの松野利彦氏は「熊本地震によるサプライチェーンの寸断は、回復が期待されていた4─6月の国内経済に対する下押し圧力となる可能性があり、懸念材料となっている。ドーハの産油国会合では増産凍結が合意に至らなかったが、そもそも合意できるか不透明な部分もあった。原油相場でも投機筋の買いポジションが膨らんでおり、利食いの動きが出やすい」と述べている。

外為市場では、株安と産油国会議の決裂を受け、ドル売り/円買いの機運が高まっている。さらにG20後に為替をめぐる日米間の亀裂が鮮明になったことも、市場関係者の注目を集めている。

早朝にドル/円はいったん107.75円まで下落した後、108円台に戻したが、東京市場に入って再び108円を割り込む場面もあった。SMBC信託銀行プレスティア・シニアFXマーケットアナリストの尾河眞樹氏は「リスク回避ムードの中で投機筋の円買いに火がつけば、じわりと円高になり得る。年初来安値107.63円を割り込めば、105円の大台試しもあり得る。6月末までのドル/円レンジは105─114円とみている」と話した。

円債市場もリスクオフ心理が強まり、 長期金利<JP10YTN=JBTC>がマイナス0.125%に低下するとともに、20年日本国債利回り<JP20YTN=JBTC>が0.280%と過去最低水準に低下した。

 

(田巻一彦)

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