急反発の日本株、一段高の条件とは? 終値は前日比529円高、円安で主力株買い戻し
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。前日比で529円の大幅高となった。外為市場で1ドル=109円台まで円安が進行し、主力株を買い戻す動きが強まった。終始堅調な値動きを続け高値引け。終値は3月29日以来、2週間ぶりの水準を回復している。東証1部の値上がり銘柄は92%に上った。
米金融大手JPモルガン・チェース<JPM.N>の決算が好感された米国市場では金融株に買いが入り、ダウ<.DJI>が約5カ月ぶりの高値を付けた。外部環境の好転から東京市場は序盤から買い優勢の展開。日経平均は今年に入り初めて終値が75日移動平均線(1万6844円82銭=14日)を上回った。
東証業種別指数は33業種全てが上昇。短期筋とみられる先物市場への断続的な買いも指数を押し上げた。東証1部の売買代金は2兆6700億円弱と、3月11日以来の高水準となっている。
岩井コスモ証券・投資情報センター長の林卓郎氏は「新年度に入ってから異常な売りがあったが、元の位置に戻った印象。今後はさらに円安が進むか、適切な景気対策が打ち出されるかがカギとなるだろう」と話す。
個別銘柄ではソフトバンク・テクノロジー<4726.T>が大幅続伸。13日に発表した2016年3月期業績予想の上方修正を好感した。半面、 ローソン<2651.T>が軟調。13日発表した17年2月期の連結業績予想では、営業利益が前年比4.8%増の760億円となる見通しとなったが、市場予想をやや下回ったことを嫌気した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1797銘柄に対し、値下がりが125銘柄、変わらずが29銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16911.05 +529.83
寄り付き 16629.83
安値/高値 16602.17─16911.05
TOPIX<.TOPX>
終値 1371.35 +38.91
寄り付き 1352.03
安値/高値 1349.96─1371.35
東証出来高(万株) 250273
東証売買代金(億円) 26689
(長田善行)
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