園芸・ペット・LED照明 今、復興フロントランナー--大山健太郎 アイリスオーヤマ社長《中》

以来、毎年1000アイテムの新製品を開発し、売り上げに占める新製品比率は50%以上。たとえば89年のクリア収納ケースだ。収納ケースでは最後発ながら、中身を「見える化」することでケース業界を一変させた。生活者の不便、不満を追って、どんどんフロンティアは拡大する。

その結果が1万4000のアイテム数だ。「一所懸命」の業種=メーカーに比べ、一見、非効率極まりないが大山に言わせれば違う。「一所懸命のいい例が、薄型テレビでしょう。地獄ですよ」。広がり、変化することが「いかなる時代環境においても利益の出せる仕組み」なのである。

とはいえ、そもそも問屋業務を背負い込むこと自体、大いなるマイナスではないのか。それも違う。大山は20年かけて、物流と生産を一体化した、全国8工場体制を完成させた。コンセプトは「物流センターの中にある工場」だ。メーカー在庫と問屋在庫が一本化され、負担が半減する。メーカーと問屋で重複する販管費もそぎ落とし、「物流原価」を徹底的に削り込む。そのすべての帳尻が10%近い営業利益率である。

「百貨店工場」の完成 LED照明に全力投球

大山の手にかかると、魔法のようにマイナスがプラスになる。が、好事魔多し、とはよくいった。次なるピンチは00年にやって来た。成長に急ブレーキがかかったのだ。

運命共同体のHCが成熟期に入ったことが一つ。アイリスオーヤマはどのHCでも納入額はベスト3に入る。業界全体が減速すれば、もろに影響を受ける。が、それだけではない。最大のライバルが現れた。 

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