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iPhoneロック解除が示したアップルの「弱点」 肝心な製品セキュリティ部門が揺れている

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昨年、プロダクトセキュリティチームは分解し、プライバシー保護を担当するグループは新たなマネジャーの監督下に置かれたと、元社員らは語った。他のメンバーは、コアOSセキュリティエンジニアリングのチームに吸収されたという。

コアOSセキュリティエンジニアリングを率いていたダラス・デアトリーは昨年、別の部門に異動した。彼は、政府によるiPhoneのデータ取り出し要請に長年対応してきた数少ない社員のひとりだった。デアトリーにコメントを求めたが、返答は得られなかった。

ロック解除手法が開示されない可能性も

他にも複数の技術者がアップルのセキュリティチームを去ったのは、社内的な理由というより市場原理によるものだと元社員は言う。セキュリティの専門家はIT業界の中でも最も需要が高く、最も高収入のエンジニアだからだ。

政府が今後アップルに対して、iPhoneのロック解除の方法を開示するかどうかは不明だ。その手法の所有権は「FBIに協力した企業が持つ」として、政府が明かさない可能性はあると、元NSA顧問で弁護士のスチュワート・ベイカーは指摘する。

サンフランシスコのセキュリティ会社ハッカーワンのアレックス・ライス最高技術責任者(CTO)はこう言う。「アップルがこの欠陥に関する情報を得ることはすべての人にとって有益であるにもかかわらず、なぜそれが実現しないのかをわれわれが追求すべきだという点は、ほとんど議論されていない」

(執筆:Katie Benner記者、John Markoff記者、Nicole Perlroth記者、翻訳:前田雅子)

© 2016 New York Times News Service


 

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