オバマ大統領が核軍縮のため今やるべきこと

レーガン政権の国防次官補がズバリ提言

第3に、任期終了前に、すでに膨大な予算が費やされ非常に多くの契約が結ばれているので白紙撤回が困難なところにまで進んでいる計画を取り消すこと、いや少なくとも一時停止すべきだ。例えば新型の空中発射巡航ミサイルは速度も遅く、弾道ミサイルが攻撃することができる目標を脅威に晒すリスクの高い方法である。ミニットマン大陸間弾道弾については新たに同等のミサイルに置き換える必要はない。

さらに、欧州にある戦術的核爆弾180発を一新する計画を中止することで、予算を288億ドル削減することができるだろう。これは全く抑止力になっていないのに膨大な費用がかかっている。

弾道ミサイル搭載潜水艦の数を14隻から10隻としたが、いったん12隻へ戻し、次期政権は潜水艦隊をすぐさま10隻に減らしそれを維持するよう指示すべきだ。またロシアとその最も危険な兵器の近代化計画を制限する新たな軍縮合意を積極的に追求すべきだ。

大幅な予算削減はできる

それぞれの政策でこの先25年で200億ドルから300億ドル削減できるはずだ。この予算削減によってより有効な軍の機能強化に予算を使うことができる。例えば核に関するシステム1つ削減するだけで、この10年の大部分の期間において侵略的だったロシアに対抗するEUにおいて、最近4倍に膨れ上がった抑止力の強化プログラムを賄うことができるはずだ。代わりに、国内の教育や貧困対策、科学研究費に大きな予算を使うこともできる。

オバマ大統領の核兵器の役割を低減する、そして世界中に核安全保障を進める上で必要なリーダーシップを示すための最後のチャンスが、また彼にとって最高の業績になるであろう。オバマ大統領なら、この国が新たな軍拡競争に急転直下するのではなく、核なき世界への長い道のりに留まることができるはずだ。

文:ローレンス・コーブ/レーガン政権の国防次官補。現在はセンター・フォー・アメリカン・プログレスの上級研究員。この意見は彼自身によるものである

 

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