LINE、新規参入と撤退が交差する「勝負所」 ゲーム、広告、スタンプの次をどう育てる?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

LINEモバイルはNTTドコモの回線を借りて月額500円から提供する。安さだけでなく、LINEを使ったメッセージや画像、動画のやり取りをデータ通信量に含めず使い放題にすることで、先行するサービスとは差別化。さらに、フェイスブックとツイッター、LINEミュージックを使い放題に含めるプランも提供するという。

舛田淳CSMO(最高戦略・マーケティング責任者)は「回線の品質と価格は従来のMVNOでも重視されてきた」と指摘。「新たに挑戦するからにはプラスアルファが必要。さまざまなアンリミテッド(使い放題)をパートナーと実現したい」(舛田氏)と力を込めた。インスタグラムなどほかのSNSや、音楽配信サービスも使い放題にできるプランを今後、検討するとしている。

攻勢の一方で、撤退するサービスも

決済関連でもアクセルを踏み込む。狙いはネット決済・送金サービス「LINEペイ」の活性化だ。

3月からJCBと提携したプリペイドの「LINEペイカード」を発行。事前に銀行口座などからLINEペイにチャージ(入金)することで、JCBに加盟する国内外約2960万店で支払いができる。ローソンとも提携し、6月からは全国1万2000店のレジでチャージできるようにする予定である。

今回始めた「LINEポイント」も決済サービスの利用を後押しする狙いがあるようだ

入会費や年会費は無料。クレジットカードと異なり、与信審査の必要もないため、氏名や住所を登録するだけで簡単に利用できる。リアルにおける決済手段を整備することで、LINEペイの決済や個人間の送金にユーザーを誘導することをもくろむ。

同時に開始した「LINEポイント」もカードの利用を後押しする仕掛けだ。LINEペイカードを使った決済額の2%がポイントとして付与され、1ポイント1円換算でLINEペイでの支払いに使える。将来的にはスマホだけで決済を完結させる未来図を描くが、まずはリアル連携で決済サービスの普及を図る。

次ページプラットフォームの成果は出ているか?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事