あなたが目標を達成できない根本的な理由 「行動科学」で考えればきっと答えは出る

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これらを認知の歪みといい、自分で勝手につくりあげて不安な気持ちにしています。この行動心理は、本当はしたいけど失敗したら挫折するかもしれないからと、何かほかの言い訳を見つけて諦めるという回避行動になります。

英語学習であれば、

・英会話テキストを1ページ開いて読む

という行動にして挫折を防ぎます。

体質改善であれば、

・朝のストレッチと夜寝る前に10回腹筋する

という行動にして挫折を防ぎます。

自分に合わせて「できそうだ」という行動を目標にしていきましょう。

自分に対して、“行動自発率”を高めていく

自分が何か行動を起こす時に、メリットがないとやる気にならないなんてことはありませんか。どうしても自分のモチベーションに、人は左右されてしまうんですね。

「さあ、今日はやる気をだすぞ!」と意気込んでも、なかなか原動力にはなりにくいです。もちろん最初は効果が出やすいですが、だんだん効力がなくなり次第にはやる気が空回りして、燃え尽きてしまいかねないバーンアウトにもなりかねないです。

それではどうしたらいいかというと、自分のモチベーション行動を決めることです。

人それぞれのタイプは異なりますが、大きく2つに分類されます。

① 自己満足型:自分の為になるならしたい
② 承認欲求型:相手が認めてくれるならしたい

 

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どちらも環境により、無意識に自分へのメリットがあるか否かでやる気が増減します。最も大切なのは、自分がしたい行動をいかに継続していくかなので、その行動をした後にご褒美を設定することです。

このご褒美設定は、行動自発率の“行動強化”の役割を果たし、逆に何もなければ“行動弱化”されるので、行動が継続するか否かの仕組みに影響します。

自分にとってほんの小さな嬉しいことがご褒美としてお勧めです。甘いものが好きな方は、早起きしたら会社の帰りにプレミアムスイーツを食べる、お酒が好きな方は、週末にランニングしたら休日にプレミアムビールを飲む、といった具合です。行動科学のメソッドを活用し、自分に聞くことで一つひとつ整理していければ、自分をさくさく動かして目標達成に近づいていけるはずです。

冨山 真由 一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント

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とみやま まゆ / Mayu Tomiyama

一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント。株式会社ウィルPMインターナショナル行動科学マネジメント上席インストラクター。行動習慣コンサルタント(R)、行動定着コーチ(R)。

大学卒業後、教育医療機関を経て組織開発コンサルティングファームに就職し、戦略人事と法人営業の統括マネージャーを従事。現在、行動科学マネジメントを専門に公認上席インストラクターとして、企業にて管理職から若手社員まで幅広い層と職種を対象に、マネジメント研修に登壇をしている。企業社数は500社以上、受講者数は3万5千人以上。著書に、『シャキッ!つい怠ける自分を「科学的に」動かす方法』(すばる舎)などがある。

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