和田洋一 スクウェア・エニックス・ホールディングス社長--傲慢さと使命感でエンタメ業界の世界メジャーを狙う

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和田洋一 スクウェア・エニックス・ホールディングス社長--傲慢さと使命感でエンタメ業界の世界メジャーを狙う

新型ゲーム機の普及が一巡し、国内ゲーム市場はいま一つ元気がない。昨年の国内ゲーム市場は4年ぶりのマイナスに陥った(コンピュータエンターテインメント協会調べ)。このため、各社ともゲーム市場の成長著しい欧米に目を向けるが、任天堂を除き日本のソフト会社の海外でのプレゼンスは小さい。踊り場を迎えたゲーム市場をブレークスルーする動きは現れないのか--。「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」「ファイナルファンタジー(FF)」の2大タイトルを抱えるゲームソフト大手、スクウェア・エニックス・ホールデングス(スクエニ)の和田洋一社長に、次なる成長戦略を聞いた。

--7月に発売した「ドラクエ9」の手応えはいかがですか。

発売3週間で出荷本数350万本と、滑り出しは非常に好調です。今回はニンテンドーDSというハードの特性を生かして、子供から大人まで幅広い年齢層に受け入られるソフトに仕上げました。当面の目標は、過去最高の国内500万本以上に据えています。

--しかし、御社を含めサードパーティ(ハードメーカーとその下請け以外のソフト会社)全体のソフトに勢いが感じられません。目立っているのは任天堂の躍進ばかりです。ドラクエ�で市場の流れが変わるのかもしれませんが、市場低迷の原因をどう認識していますか。

任天堂さんが強すぎるのだと思いますが、サードパーティとの差がついているのは事実です。売れるタイトルと売れないタイトルが二極分化してしまい、足し合わせた市場を見ると、任天堂以外は相対的にシェアが落ちています。

--ソニーのゲーム機があまり売れていないことも、低迷の要因といえますか。

ソニーもマイクロソフトも非常にいいハードを出しています。むしろ、僕らソフトを作る側のブレークスルーが足りなかったのだと思います。日本のお客さんは世界で最初にゲームに慣れた人たちですから、今までの延長戦上のゲームにはいちばん早く飽きてしまいます。そこにDSやWiiは新しい提案をして、お客さんに受け入れられてきました。

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