共和党「反トランプ派」に迫られる難しい選択 フロリダ州でのルビオ氏勝利に期待
[ワシントン 7日 ロイター] - 不動産王ドナルド・トランプ氏の大統領候補指名を何としても阻止しようとする共和党員は、党内で多くの敵を持つテッド・クルーズ上院議員を支持するため結束する必要に迫られるかもしれない。
ただ、党主流派の多くは、保守強硬派のクルーズ氏では11月8日の本選挙で民主党に勝てないとみて、同氏支持に二の足を踏んでいる。
トランプ氏とクルーズ氏が互角の争い
5日に行われた共和党指名候補争いは、首位を走るトランプ氏とクルーズ氏がそれぞれ2州で勝利し、互角の争いを演じた。これを受け、トランプ氏の対抗馬としてクルーズ氏が浮上した。
クルーズ氏は、ワシントンの共和党主流派を一新しようとする異端派候補とみられ、キリスト教保守派(福音派)からの支持が厚い。米国の過激派組織「イスラム国」(IS)対策では、無差別な攻撃を行うべきだと主張。米内国歳入庁(IRS)と政府4機関の廃止を訴えている。
2013年にはオバマケア(米医療保険改革法)撤廃に向けた取り組みを主導し、その結果、政府機関が16日間におよび閉鎖し、多くの共和党員の反感を買った。上院議員歴は4年だが、他の上院議員からの支持はまだひとつもない。