投資銀行が邦銀に屈した日 北村慶著

投資銀行が邦銀に屈した日 北村慶著

「投資銀行時代」の終焉は疑問の余地がない。ただしその機能がどのように変化、維持されるかは今後の課題である。というわけで、金融バブルを生んだ彼らの手法と生態をドキュメンタリータッチも交えながら解き明かし、その中から国際的な金融秩序がどう収まっていくかを展望している。

今回のバブルの仕組みについては類書にはない分析があるほか、日本での投資銀行の荒稼ぎから、「市場」を救った日本の金融機関の決断まで満遍なくカバーされている。厳しく責任を問われるべきなのに、取り上げられることの少ない格付け会社についてもページが割かれていて興味深い。

バブル発生の容疑者としてグリーンスパンの言動に言及する一方で、警告を重ねていたバフェットにも触れている。同氏は投資行動を劇的に変化させたことでも注目されるが、終章では、個人として今後どのように金融資産を動かしていくべきか具体的な提案があって大いに参考になる。(純)

東洋経済新報社 1680円

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