三菱UFJ証券とモルガン・スタンレー証券が統合へ、証券大再編はまだ序章

三菱UFJ証券とモルガン・スタンレー証券が統合へ、証券大再編はまだ序章

日本の証券界で再編の動きが、かまびすしくなってきた。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と米モルガン・スタンレーは26日、日本の証券子会社の統合で合意したと発表した。MUFGが60%を、モル・スタが40%を出資し、MUFG傘下の三菱UFJ証券とモル・スタの日本法人であるモルガン・スタンレー証券を、2010年3月末までに統合する計画だ。

昨年10月にモル・スタに90億ドル(約9000億円)を出資したMUFGにとっては、「戦略的アライアンスにおける具体的成果の第一弾」(畔柳信雄MUFG社長)となる。顧客預かり資産で、野村ホールディングス(08年末58.3兆円)、大和証券グループ本社(同45.3兆円)、米シティグループ傘下の日興グループ(日興コーディアル証券+日興シティグループ証券で同33.9兆円)といった大手3社の後塵を拝す三菱UFJ証券(同21.3兆円)の営業基盤を強化する狙いだ。

新会社の代表取締役は5人で、社長など3人はMUFGから、会長など2人はモル・スタから派遣する予定だ。新社名は「両社のブランドを勘案して、6月末までに決める予定」(畔柳社長)という。営業収益の面で、大和証券グループや日興グループに匹敵する規模の新しい大手証券会社が誕生する。

モル・スタ日本法人は、米国本社を軸にした世界的なネットワークを生かして、株式や債券など有価証券の発行による、資本市場を通じた資金調達の支援やM&A(企業の合併・買収)などに際した財務戦略の助言(アドバイザリー)といった「投資銀行業務」に強い。同日、東京・虎ノ門のホテルオークラで会見したMUFGの畔柳社長は、「金融ニーズの高度化、多様化、グローバル化が進行する中、新証券会社は資本市場との緊密な結びつきを通じて、より質の高い金融サービスをお客様に提供することを目指す」と宣言した。

証券界では、大型再編が相次ぐ。昨秋、破綻した米リーマン・ブラザーズのアジア・欧州部門などを野村ホールディングスが実質買収。みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ証券と新光証券が5月7日に合併することで基本合意。4月3日の臨時株主総会を経て、新みずほ証券が誕生する。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • 内田衛の日々是投資
  • 「合法薬物依存」の深い闇
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
省電力・広域通信“0G”の衝撃<br>IoT化の隠れた主役LPWA

低速ながら電池で数年動くほどの省電力で、基地局から10km以上もの広域通信が可能。 LPWAという通信方式は超高速の5Gとは対極で、関係者に「0G(ゼロジー)」と呼ばれています。検針やモニタリングなど静かな普及の現場を取材しました。