ハラミが足りない! 読み違えた解禁時期 米国産牛の規制緩和は期待どおりに進むか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

焼き肉店の人気メニュー、ハラミが品薄になっている。業界最大手「牛角」(レインズインターナショナル)は米国産の「特選塩ハラミ」の販売を中止、現在は豪州産のハラミのみを販売する。

 中堅焼き肉チェーン「焼き肉きんぐ」(物語コーポレーション)も焼き肉の盛り合わせからハラミを除外した。また、ステーキのファストフード店「ペッパーランチ」(ペッパーフードサービス)は、ハラミステーキの提供を一時休止。一瀬邦夫社長は、「ドル箱のハラミステーキがなくなる影響は大きい」と嘆く。

品薄の背景にあるのが供給不足だ。チェーンの焼き肉店の多くは通常、米国産と豪州産のハラミを扱っている。このうち、上ハラミに使われている米国産ハラミの供給量が春先から急減しており、つれて価格も1キログラム当たり1325円と1年前から2~3割上昇している(図)。

価格が高騰しているのは、ハラミだけではない。牛丼に使われるバラ肉(ショートプレート)の価格も1キログラム当たり916円と、1年前の水準から約1・5倍に上昇。コメ価格の高騰も相まって、ゼンショーホールディングスなど牛丼大手3社は2012年第1四半期決算では軒並み前年同期比大幅減益となった。

次ページ規制緩和にらみ、供給が急減
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事