2016年は、「新幹線が激動する1年」になる

ついに3月、新幹線が北海道の大地を走る

そもそも北海道新幹線には、首都圏とのアクセスだけでなく、道央と道南の交通利便性を向上させるという目的がある。その意味では、北海道新幹線が真価を発揮するのは札幌延伸まで待たなくてはいけない。

北陸は「金沢からの延伸」が焦点

北陸新幹線の当面の焦点は、金沢からの延伸だ(撮影:尾形文繁)

一方の北陸新幹線は、今後も話題が尽きない。焦点は「金沢からの延伸」だ。

金沢─敦賀間は当初の予定を3年前倒しして2022年度の開業が決まっている。が、昨年の今頃に、金沢―福井間をさらに2年前倒しして2020年度に開業するという案が与党内で持ち上がった。

福井県が自民党の稲田朋美政調会長の地元であることと無関係ではないと見る向きは多い。とはいえ、用地買収や工期など、実現には課題山積。結局、「早期開業に最大限努力する」という、いかようにも解釈できる結論に落ち着いた。

目下、議論の的になっているのは敦賀─新大阪間の未定ルートだ。もともとの案は「若狭ルート」「湖西ルート」「米原ルート」の3つ。各案には一長一短がある。

福井県小浜市、京都府亀岡市を経由する若狭ルートは、新幹線整備計画に明記された公式ルート。県の全域に新幹線を走らせたい福井県は、当然ながらこの案を推す。だが、3ルートの中で建設距離が最も長く、費用も割高なのが難点。大都市を通らないため、経済効果はいちばん小さい。

一方、京都市を通る湖西ルートは旅客需要の期待が高い。しかし、京都以降は「JR東海が運行する東海道新幹線への乗り入れ」が前提。JR東海は、ただでさえ過密なダイヤに北陸新幹線が割って入ることに難色を示す。

滋賀の米原を通るルートは建設距離が最短で済む。名古屋との行き来も便利になるため、名古屋経済との結び付きが強い石川県も乗り気だ。ただ、米原から先は東海道新幹線に乗り入れる計画で、この点が湖西ルートと同様に障害となる。

JR西日本から新たな案も飛び出した。小浜市経由で京都駅に乗り入れる「小浜・京都ルート」である。京都からは東海道新幹線に乗り入れず、全線フル規格で大阪と結ぶ。小浜市を経由するので、福井県も異論はない。

最大のネックは建設費である。最長だった若狭ルートより長いうえ、京都─大阪という大都市圏に新線を敷けば、巨額の費用がかかるのは確実だ。

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