生真面目な女子学生は、面接でも事前に答えを準備して、その通りに回答しようとします。自己PR、志望動機、学生時代に頑張ったことなど、面接で聞かれる内容はある程度決まっているので、事前に準備しておくことが間違っているわけではありません。
しかし、事前準備した回答を一言一句違えず話すのならば、面接の意味があるでしょうか?エントリーシートの提出だけで十分なはずです。面接は人間性も含めて評価するものですし、そのためには会話のキャッチボールができなくてはなりません。そこで、企業によっては雑談ばかりをする雑談面接、業界知識などを問う口頭試問などを行います。
さらに企業によっては、意表をついた質問をしてくることがあります。グループ面接なら、ひと通り志望動機や自己PRなどを話させたあとで、「隣の学生の話を聞いてどう思ったか、その感想をお願いします」と聞いてくるのです。
自分の話すことばかり考えて、隣の学生の話など聞いていないと、ろくに質問に答えられず、結果にはつながりません。
資格は採用で重視されない!?
また、資格があれば就職に有利と考えて、一生懸命勉強して資格を取得する学生は少なくありません。特に女子大では資格取得を奨励することが多いです。以前、ある中堅女子大のオープンキャンパスに行った時、説明役の教員が「就職するならば秘書検定が必要」と言っているのを聞いたことがあります。
それでは、資格について企業はどう見ているのでしょうか。リクルートキャリア・就職みらい研究所の『就職白書2015』によると、「企業が採用基準で重視する項目」で「資格取得」を挙げたのは調査対象企業の9.6%で15位。1位は「人柄」で93.1&%、2位は「企業への熱意」78.0%でした。資格取得ははるかに重要性が低いことがわかります。
たとえば、人気業種の旅行会社を受けるために、「総合旅行業務取扱者」を取得する学生は少なくありませんが、旅行会社はどう見ているのでしょうか。取材してみると「資格取得は入社後でもいいんです。それよりもうちの会社と合うかどうかです」(旅行会社の採用担当者)とのこと。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら