日本の食糧安全度は世界16位、米デュポンが編み出した指標とは

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デュポンは設立から210年の歴史を持つ企業で、大きく分類すると化学メーカーという位置づけだ。2011年の売上高は380億ドル(約3兆円)の巨大企業である。火薬事業を発祥に持ちながらも、時代の変化に応じて中核となる事業を入れ替え、企業を存続させてきた。そのデュポンが今、力を入れるのがバイオ系のビジネス。パイオニア社が手掛ける種子もその一つである。

デュポンが世界食糧安全保障指数を開発したのは、これによって各国ごとに求められるビジネスのあり方を探るためだ。同社はこの指数を一般に公開しており、基本的には誰でも情報を入手できる。「企業だけでなく公的機関などとの連携にも使っていける。必要に応じて情報の更新や拡大を進める」(フリント氏)という。

今のところ、公開された情報は英語表記のみのため、日本人にはとっつきにくいかもしれない。ただ、今後、食糧安全保障問題やそれにかかわるビジネスを考えていくうえで、参考になる可能性は十分ある。

(武政 秀明 =東洋経済オンライン)

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