既存の組織、サービスを「爆速」で変えていく--ヤフー社長兼CEO 宮坂 学

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現在全部で150のサービスがありますが、本当にお客さんに支持されているものは20くらい。ここをピカピカにしようと注力しています。そこのサービスマネージャーは、社内から人を引き抜き放題、好きに取っていいようにしました。

それ以外のサービスはどうするか。すでに「Yahoo!レシピ」を年内にクローズし、クックパッドと業務提携すると発表しました。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とのポイント完全統合も進めます。要するに、今までヤフーはナンバー2、ナンバー3を認めていましたが、これからは認めない。ナンバー1でなければ、やめるか、ナンバー1と組むか。そういう厳しさを持って臨みます。

──では、スマホ独自のサービスというのもありえるのでしょうか。

基本的にパソコンの利用者は、スマホも使います。今後ますますその傾向は強まります。そのため、ヤフーを使ってもらえる併用ユーザーを増やすことが重要。お客さんが新しいデバイスを購入してもヤフーを使ってもらえる、取りこぼしをしないということがベースになります。

--ソーシャルメディアの対応はどうしますか。ヤフーは自社で展開するSNS「Yahoo!デイズ」を11年10月に閉鎖しました。SNSは苦手なイメージがあります。

新体制になって、ソーシャルメディアについては、大きな変更点を打ち出しました。それは、ソーシャルメディアは作りたいけれども、ソーシャルグラフ(=ユーザー同士のつながり、関係)は、自前ではなくてもいい、というものです。

今までは、フェイスブック(FB)と組むのか、組まないのか、という意思決定が見えていなかった。FBと組めば、月間5000万人のうちのユーザーが流出するのでは、という懸念がありましたが、そこは割り切りました。今は、各サービスにFBの「いいね!」ボタンやコメントボックスを組み込んでいます。

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