顧客との絆づくり型O2Oで世界にも挑戦する無印良品(前編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》


「MUJI to GO」の世界同時キャンペーンだけではない。各国でO2O施策を実行している。

ソーシャルゲーム「MUJI LIFE」もグローバルで展開。無印良品の商品アイテムを並べて自分好みの棚を作り、友達とシェアし合うことができるゲームだ。1日6回無印良品から段ボールが届く。開けると、無印良品の人気のアイテムフィギュア、好きな本や音楽、映画のアイテムを並べることができるチケット、仮想通貨MUJI COINなどが当たる。

MUJI LIFEは、世界中で8万人以上の利用者がおり、その国籍は77カ国に上る(12年6月現在)。iPhone向けアプリには、チェックイン機能がある。世界各国の無印良品の店舗に行き、チェックインすると、MUJI COINなどがもらえる。MUJI COINは、MUJI LIFEやMUJI to GOのスゴロクゲームなどで使用できる。

12年6月3日から6月30日にかけて、ドイツでは、ネット上の商品の見本市「MUJI MESSE」が行われた。ドイツの無印良品ネットストアリニューアルに伴い実施。顧客が好きな商品を見つけて投票すると、ソーシャルメディア上に拡散。抽選でMUJI COINなどが当たる。ブランド理解を深めてもらって、来店促進を狙う。今後は、世界中で展開していく予定。

良品計画は、「顧客時間」に着目し、徹底した顧客目線で顧客との絆づくりを実践し続ける。

O2Oの取り組み方自体が、競争の激しい小売業界での差別化になる。そして、ブランド価値の向上が視野の先にある。

(ITアナリスト・松浦由美子 撮影:今井康一 尾形文繁 =東洋経済オンライン)

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