商船三井の株主総会は前期が過去最悪の赤字だった割に、順調に終わる

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商船三井の株主総会は前期が過去最悪の赤字だった割に、順調に終わる

海運大手・商船三井の定時株主総会が6月22日午前10時、東京都港区の品川インターシティホールで開催された。

監査役による報告の後、17分程度のビデオによる事業報告、武藤光一社長による決議事項の説明を経て、10時30分頃から事業報告に関する質問を受け付けた。

株主還元策について、大株主の状況について、経営体質の強化策についてなど、質問は多岐に渡ったが、武藤社長と芦田昭充会長、経営企画担当の高橋静夫常務、財務担当の青砥修吾常務がよどみなく回答し、経営状況について株主に対して説明した。

質問がほぼ出尽くした11時40分頃、決議を行った。議案は、剰余金処分、取締役選任、補欠監査役選任、ストックオプションについての4議案。4議案とも、拍手を持って確認され、11時42分に波乱なく総会は終了した。所要時間は102分だった。11年は101分、10年は120分で閉会している。

主な質疑応答は以下の通り。

Q:配当が年間5円では少ないと思う。株主資本に対する配当方針(DOE・株主資本配当率)を検討していただきたい。

会社としては配当性向20%、中長期で30%という方針を掲げている。DOEを検討したこともあるが、その年度に稼いだキャッシュを配当原資にするのが基本だと考えている。2012年3月期は赤字だったが、赤字でも安定配当をするために、5円配にすることを決めた。

Q:6位株主となっているSSBT・OD05は中国系ソブリンファンドだと言われているようだ。何か接触はあったのか。

インデックス運用をする株主だと認識している。今のところ経営に対して接触はない。中国の船会社と提携などという話もない。

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