アンソロピックの存在感に投資家がもやつく背景、オープンAIといったい何が違うのか?

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アンソロピックの人工知能(AI)ツールが市場に衝撃を与えている。投資家は、非公開企業である同社の存在感の高まりを株式投資で活用したいが、選択肢は多くない。

投資家はこの約1カ月間、アンソロピックの「クロード・コワーク」のようなAIツールにより、事業モデルが脅かされる可能性のある企業の株を売り急いできた。従来型企業の成長や需要、価格決定力が侵食されるとの懸念が背景にあり、ソフトウエア、法律サービス、資産運用、輸送・物流など幅広い業種が急落した。

しかし、同分野の他の主要企業と異なり、アンソロピックの成功に直接賭ける明確な手段は株式市場には存在しない。アンソロピックに何らかの形で連動する、またはエクスポージャーを持つ上場企業がないことが、トレーダーにとってフラストレーションの種となっている。投資家は、同社のツールによって急落した銘柄を回避することしかできない。

みずほ証券で株式トレーディング部門のマネージングディレクターを務めるダニエル・オレガン氏は「公開市場にアンソロピックの純粋な投資先はほぼ存在せず、投資家はアンソロピックに賭けることができない。これほど存在感を増しているだけに、少しもどかしい。アンソロピックの敗者銘柄ならいくらでもあるのだが」と語る。

OpenAIは多くの上場企業と提携

これに対し、同じく非上場企業であるOpenAIは、オラクル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、コアウィーブといった複数の上場企業と提携しており、投資家には比較的有力な代替投資先がある。

また、生成AIのGeminiの成功に賭けたい投資家は、アルファベット株そのもの、またはブロードコム、セレスティカ、ルメンタム・ホールディングス、TTMテクノロジーズなどインフラ関連企業の株に投資すればいい。

OpenAI関連銘柄を追跡する銘柄バスケットは、昨年初めから40%超上昇し、アルファベット関連銘柄のバスケットは約190%上昇した。いずれもS&P500種株価指数の17%上昇を大きく上回っている。

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