アンソロピックの存在感に投資家がもやつく背景、オープンAIといったい何が違うのか?
さらに複雑なのは、同社が計算資源やハードウェアを一社に依存していない点だ。直近の資金調達ラウンドに関する発表の際、アンソロピックはクロードの訓練や運用にアマゾン、アルファベット、エヌビディアの半導体チップを利用していると説明した。また、同モデルはアマゾン・ウェブ・サービス、アルファベットのグーグル・クラウド・プラットフォーム、マイクロソフトのAzureという3大クラウドで利用可能という。
実際、この4社はアンソロピックの投資家である一方、同社と何らかの形で競合するAI研究機関とも関係している。アンソロピックと明確かつ固有な相関を持つ企業は存在しないことが見てとれる。
潜在的な関係銘柄
アンソロピック関連銘柄を探す投資家が、まったく手段を持たないわけではない。
クラウドフレアは1月下旬、アンソロピックのクロードと連携するオープンソースAIアシスタントの導入拡大が報じられたことを受けて急騰した。2023年にアンソロピックへ1億ドルを出資したSKテレコムの株価も、1月中旬以降で60%超上昇した。
データドッグも有力な関係先として浮上している。JPモルガン・チェースのマーク・マーフィー氏を含む複数のアナリストは、データドッグが直近の決算説明会で言及した「主要AIモデル企業との8桁規模の大型契約」は、アンソロピックの可能性があるとみている。
AIバリューチェーンに特化した上場投資信託(ETF)を運用するアンプリファイETFのプロダクト開発担当副社長ネイト・ミラー氏は、「アンソロピックの代替的なエクスポージャーを得られる主要な提携先はいくつかあるが、完全に同じではない。それはフラストレーションを生み得るし、この分野の企業の多くが非上場であることは特有の難しさだ」と語った。
とはいえ、アンソロピックへの純粋なエクスポージャーを求める株式投資家は、それほど長く待たなくて済むかもしれない。同社は年内にも新規株式公開(IPO)を目指していると伝えられている。OpenAIも、年末までのIPOに向け銀行と非公式協議を行っていると報じられている。
著者:Ryan Vlastelica
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