「お団子ヘアとTシャツ姿」に賛否も…チームみらい・安野貴博党首の《"異端な"ビジュアル戦略》が、意外と多くの支持を集めた背景
これは、チームみらいが掲げる「分断をあおらない」「相手を貶めない」というポリシーを体現したものだろう。
有権者が彼らに感じたのは、単なる親しみやすさではない。むしろ、攻撃的な言葉で敵味方を峻別する既存の政治手法に疲弊していた人々が、彼の冷静で丁寧な説明姿勢に対し、一種の「心理的安全性」を伴う信頼を見い出したのではないか。
これまでもITの重要性を話す政治家はいたが、「どうすれば社会がスムーズに動くか」という実務的な理屈を、国民に向けてわかりやすく解説できる存在は珍しかった。
安野氏がその空白に「エンジニア的な解決策」を持ち込んでくれるのではないかという期待感を見せたことが、多くの支持を集めた1つの要因だと言えるだろう。
これまでの政治家とは違う「妻との関係」
今回の躍進において無視できないのが、安野氏の妻であり、チームみらいの事務本部長を務める黒岩里奈氏の存在である。日本の選挙文化において、候補者の妻は長年、地域行事を回り頭を下げる「内助の功」がよしとされてきた。
しかし、選挙戦での黒岩氏の振る舞いは、その型とは明確に異なる。
文芸編集者としての専門性を持つ彼女は、単に夫を支える存在ではなく、発信内容や戦略の設計に主体的に関わる実務家として活動した。特にYouTubeなど公の場において、あえて安野氏の説明に対して率直な指摘やアドバイスを行う姿は、多くの視聴者に新鮮な驚きを与えた。
ここで重要なのは、2人の関係性が「公的な夫」と「私的に支える妻」という役割分業ではなく、それぞれの専門性を持ち寄る「プロフェッショナルなユニット」として機能していた点だ。
彼女が事務本部長として演説の場でも圧倒的な存在感を示した事実は、これまでの「政治家の妻」というステレオタイプを打ち壊した。


















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