韓国のスマホメーカーALT、日本市場へ参入。3G終了とガラホ空白を突く「MIVE ケースマ」に勝算はあるか

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とはいえ世の中はスマートフォン時代であり、コミュニケーションアプリとしてはLINEがほぼ主役の座についている。年配者同士なら通話やSMS(ショートメッセージ)でも連絡を取り合えるだろうが、遠く離れた場所に住む子供や孫たちからすれば普段利用しているLINEを使ってほしいと思うだろう。またキャッシュレスでの支払いが進む中、QRコード決済が使えないと不便という状況にもなりつつある。

MIVE ケースマなら本体を開いて通話やメッセージの送受信もキーパッドを使って簡単に文字入力ができる。さらにLINEなどのメッセンジャー、PayPayなどのQR決済アプリのインストールも可能だ。本体サイズはやや大きめだが、画面に表示される文字サイズが大きいためむしろ見やすいだろう。

このようにケータイとスマートフォンのハイブリッド製品ともいえるMIVE ケースマは、年配者をターゲットとして販売されるニッチな層向けの製品だ。久しぶりに日本に参入する新規メーカーとして注目すべき存在といえるだろう。

日本の携帯電話ユーザーの受け皿に

MIVE ケースマのような製品は実は日本ですでに販売されていた。日本ではこのような製品のことを”ガラホ”とも呼んでいる。これはiモードに代表される過去の日本のケータイサービスが世界とは孤立したガラパゴス状態であったことから”ガラケー”と呼ばれるようになり、その”スマホ(スマートフォン)版”という意味で名づけられたものだ。ただしこのガラホも20524年以降は新製品が出ていない。

一方では、今でも従来型のケータイを使っているユーザーもまだ多い。日本のケータイユーザーは減少が続くものの、通信キャリアに聞くと一定のニーズがまだまだあるという。しかし日本の端末メーカーは規模を縮小しており、25年8月にFCNT(旧富士通の携帯電話部門)から「らくらくホン F-41F」が発売された時は大きな話題となった。この製品を除くと従来型ケータイやガラホは旧製品の在庫品か中古品しか入手できないのが実情だ。

26年にはドコモが3G方式の通信サービスを終了するため、同方式のみに対応していた昔のケータイは使えなくなってしまう。本体を閉じたり開いたりできる往年のケータイデザインの端末を求めるユーザーにとって、MIVE ケースマは貴重な選択枝になりうるのである。

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