ジャカルタ「日本製電車」地元ファン熱狂の引退劇 元東急や東京メトロ車両など、今や「郷愁」の対象に
「JALITA」はミニミュージアムとして車内が開放され、開会式典後も同編成に限って11月16日まで展示された。会期中の来場者は延べ2万人を超え、日本のほか台湾や中国、香港から訪れた鉄道ファンもいた。当初は土曜・日曜をはさまず11日から14日までの予定だったが、あまりの人気の高さに、会期が急遽延長された。
11日の引退記念イベント開会式典には、日本大使館やJICAの関係者らが出席し、これまで車両譲渡に関わってきた東急グループ関係者らの姿もあった。
在インドネシア日本国大使館の上垣礼子経済部参事官は式典で、「日本の車両が当地でもさまざまな思い出とともに、生活の一部となってきたということのみならず、これらの車両の長年の運行を支えるために両国の数多くの方々のご尽力があり、たくさんの交流と友好が生まれてきたことも改めて実感した。これまでの関係者に心より敬意を表したい。人々の生活や経済活動に深く根ざした鉄道分野での協力は、確実に両国の強固な友好関係の土台となっており、今後とも発展していくことを願っている」とコメントした。
25年4月に開かれた、電車運行100周年を記念した同様のイベントでは、残念ながら日本側からの出席者がなく、過去40年来のハード、ソフト両面からの日本の支援、協力について語られることがなかった。その点を考えると、今回は名誉挽回といえよう。
日本語の「ありがとー」に見送られ…
最終日となった16日の夜、ラストのシーンでは、インドネシア鉄道(KAI)総裁や運輸大臣を歴任し、日本からの中古車両輸入と技術移転を積極的に進めたイグナシウス・ヨナン氏らがサプライズで来場し、会場は熱気に包まれた。
「JALITA」は長い電笛を鳴らし、詰めかけた数百人近いファンらの、日本語での「ありがとー」「おつかれさまでしたー」という声に見送られながら、電車区へ向けて最後の旅路へとついた。司会者の女性までマイクを持ったまま「ありがとう」と声援を送っていたのも印象的だった。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら