とはいえ、自動車は(民生品の中では)大型かつ複雑な工業製品であり、スピードだけであらゆる課題を解決することはできない。むしろ、速さがあだになって生じる新たな問題もあるのが現実だ。
例えば前出の生産現場幹部は、「新型車の開発サイクルが短くなれば、同時に販売サイクルも短くなる」と指摘する。
かつてのエンジン車の時代には、自動車の開発サイクルにはある種の不文律があった。メーカーは主要車種のフルモデルチェンジを4~7年毎に実施し、次のフルモデルチェンジまでの期間には1年毎の年次改良と、2~3年おきのマイナーチェンジを行う。1つの新型車に改良を加えながら最長7年間販売し、その間に研究開発費や金型費用の償却を進めることができた。
ところが、現在の中国市場ではフルモデルチェンジや大規模マイナーチェンジの周期が短くなり、新モデルが発売されるたびに、旧モデルは(在庫処分の見切り売りなどで)市場から退出を迫られる。



















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