「すげー! 机の上にフェラーリが載ってる」
配属が決まり、『エアーコンバット』の開発部屋を訪れた坂上は驚いた。机の上には1台数千万円もするUNIX(当時最先端のコンピューター基本ソフト)ワークステーションが無造作に置かれている。ナムコのエンジニアたちは英語の取扱説明書を辞書と首っぴきで読み、使い方を覚えた。やっと使い方を覚えると、半年後には新しいワークステーションがやってくる。夢のような開発環境だ。
78年に大ヒット作『スペースインベーダー』を発売して社会現象を巻き起こしたタイトー(現在はスクウェア・エニックス・ホールディングスの子会社)、79年に発売した『ギャラクシアン』を北米でもヒットさせたナムコ、『モナコGP』のセガ。ソニーをはじめとする大企業がゲームの可能性にまだ気づく前、喫茶店やスナック、ボウリング場にアーケードゲームを設置したアミューズメント会社は、どこもアウトローなにおいがした。
「ストリート系のイカしたおじさんたち」
ソニープレステの立ち上げメンバーを務め現在セガ(セガサミーホールディングスの子会社)社長の内海州史は、この時代のアーケードゲーム会社の経営者たちをこう表現する。
「ストリート系のイカしたおじさんたち」



















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