TVを見ながら調べ、冷蔵庫が献立を考える—— AI+家電で、家の中でのスマホの役割を変えようとしているサムスン

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なおサムスン電子のTVはすでにスマート化が進んでおり、ネット接続は当然のこと、TV本体のAI機能も搭載されている。サッカーの試合なら芝生の色をより鮮やかにしてくれたり、リモコンに「観客の音を消して」のように特定の音をコントロールすることができる。またTVショッピングを見ながら画面に表示された電話番号を読み上げる機能もある。

ここまでの機能を見ると、たしかにTVを視聴中に”わざわざ”スマートフォンを手に取って検索をする必要がなくなることがわかる。実はこれは当然のことで「Vision AI Companion」はサムスン電子が自社開発したAIシステム「Bixby(改良版)」をベースに、マイクロソフトの「Copilot」、さらに「Perplexity」を連携させている。だからこそ最新の選手情報を検索したり、普段知ることもないマイナーな海外の料理の調理方法を表示することもできるのだ。

カメラ内蔵冷蔵庫が料理の幅を無限に広げる

家電のAI統合は冷蔵庫にも進んでいる。サムスン電子がアメリカなど海外で展開している約21インチ画面を扉に内蔵しているスマート冷蔵庫「Family Hub」に、グーグルのAIシステム「Gemini」(ジェミニ)が統合されたのだ。

まず冷蔵庫に大きな画面が内蔵されていること自体が日本人にとっては理解しにくいかもしれない。製品名が「Family Hub」ということからもわかるように、サムスン電子はこの冷蔵庫を食材をただ保管するだけの箱ではなく、家族同士そして家庭内の家電を結ぶ、ホームハブとして設計している。

「Family Hub」の外画面では、カレンダーの表示やYouTube、 TicTokの動画再生などができる。また庫内にはいっている食材の一覧も表示できる。これは庫内に搭載されたカメラが「AI Vision Inside」機能により食材を認識。冷蔵庫のドアを開け食材の出し入れごとにそれを記録する「AI Food Magnager」という機能である。スーパーに行ったときに不足している食材をスマートフォンを使って検索したり、あるいは冷蔵庫の「今ある食材から料理を提案して」と聞いてレシピを表示することもできる。

しかし世の中には何百、いや1000種類以上の食材がある。しかも野菜などは外観から判別できるだろうが、加工食品となればそのラベルはメーカーや販売国によってまちまちだ。従来の「AI Vision Inside」は生鮮食料を37種類、加工食品は自分で登録した50種類を認識できたが、実際にスーパーに行けば食品の数はこれの何倍もある。つまり従来の「AI Vision Inside」は実生活で役に立たないこともあったのだ。

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