スタートは「疲労困憊期」から。不登校から回復するまでに親が通る"4つのステージ" 先の見えない不安が「知識」で希望に変わる

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ステージ2:自己嫌悪期

うまくいかず、親が自信を失っていく

子どもが学校へ行かなくってしばらくすると、「何をしても、この子は学校に行かないかも……」、そんな不安がじわじわと心に広がってきます。

「私が何とかしなきゃ!」と必死に試しても、思うような結果が出ない。

周囲から勧められた方法もうまくいかない。一時的に子どもが学校へ行けたとしても、また行けなくなる――。その繰り返しで、親は自信を失い、自己嫌悪に陥っていきます。

この時期の親は、子どもへの対応がどうしてもブレやすくなります。

例えば、「しんどかったら無理せず休もうね」と優しく声をかける日もあれば、「ラクなほうに流れちゃダメ。しんどくても学校へ行かなきゃ」と叱ってしまう日もあります。親の対応がブレると、子どもは混乱し、信頼関係が揺らぎやすくなります。

この時期に必要なのは、子どもを動かす前に、親が「自分のマインド=心を整える習慣」を持つことです。子どもを支える“いい伴走者”になるために、まず親の土台づくりが欠かせません。

自己嫌悪期に取り組むこと

自己嫌悪期に親が取り組むことは次の2つです。

①マインドトレーニング

自己嫌悪期は、不安や焦りで親の心が揺れやすい時期です。この時期に役立つのが、「呼吸と音に集中するワーク」です。このワークは、ラクな姿勢で座り、深呼吸をしながら、呼吸と音に意識を向けます。

雑念が浮かんでも気にせず、呼吸と音に意識を戻すことを繰り返すことで、少しずつ感情に振り回されにくい「自分軸」が育っていきます。1日5分からで十分です。大切なのは、うまくやろうとせず、続けること。心が整っていく過程そのものを感じていきましょう。

②心が通う3つの簡単コミュニケーション術

自己嫌悪期の子どもに必要なのは、言葉による説得よりも「安心できる関わり」です。

1:笑顔の声かけ

「おはよう」「おかえり」など、短い言葉でも笑顔で声をかけることが大切です。返事がなくても、親の表情や声のトーンは、子どもに安心感として届いています。

2:マッサージで雑談する

マッサージなどのスキンップは、心を落ち着かせる“安心ホルモン”の分泌を促します。向き合って話すより、自然な会話が生まれやすく、気持ちを打ち明けるきっかけになります。

3:ふたりで出かける時間をつくる

買い物や散歩など短時間で構いません。同じ時間と空間を共有することで、言葉がなくても心の距離は少しずつ縮まっていきます。誘いを断られても、声をかけ続けることが「あなたを大切に思っている」という安心のメッセージになります。

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