2026年冬ドラマ視聴率は順調な滑り出し!脚本家で観る注目作は? 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」 手がけたヒットメーカーも

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舞台は、明治時代の島根県松江市。来日した外国人英語教師・ヘブンの家で女中として働き始めた没落士族の娘・トキが、言葉の壁に戸惑いながらも怪談話をきっかけに心を通わせる。やがて夫婦となったふたりは、西洋化が進む明治の日本で埋もれた「名もなき人々」に光を当て、代弁者として語り紡いでいく。

ばけばけ
来日した外国人英語教師・ヘブンと没落士族の娘・トキ(画像:NHK総合『ばけばけ』公式Xより引用)

ヒロイン・トキのモデルは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻となった小泉セツ。これを21年の映画『ベイビーわるきゅーれ』(渋谷プロダクション)で注目を浴びた髙石あかりが好演している。決して大きな事件は起こらないが、トキとヘブンの些細な日常につい見入ってしまう。とくにコミカルなシーンは秀逸だ。

例えば、ヘブンがトキに「beer(ビア)を買っておいてほしい」と依頼した回。英語がわからないトキは、琵琶(楽器)、稗(ひえ)、ごま、鎌、独楽(こま)などを揃え、最終的に友人のサワまで呼び出す。ほとんどコントだが、当人はあくまで真剣だ。また、シリアスなシーンこそ心情を言葉にしない。これも作風とマッチしている。

脚本家は吉本興業のNSC出身

脚本を担当するふじき氏は、大学時代にNSCに入学。その後、1度は広告代理店で働くも退職し、コントや芝居の世界に注力していく。演者としても舞台に立っていたほか、劇作家の別役実氏に6年間コントの指南を受けていたこともある。

17年の『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)で「東京ドラマアウォード」「ATP賞テレビグランプリ」優秀賞、21年の『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(NHK総合)で「橋田賞」を受賞するなど評価も高い。とくに『のほほんふたり暮らし』は、クスッと笑えるユーモラスな日常を描いていた意味で『ばけばけ』と通じるものがあるように思う。

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(画像:NHKオンデマンドより引用)
『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(画像:NHKオンデマンドより引用)
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