冬でも行列、ビジネス街でも大人気、出店続く「サーティワンアイスクリーム」が快走する理由

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サーティワンアイスクリームは、新規出店や店舗改装、アプリなどさまざまな面で顧客との接点を増やし、アイスクリーム専門チェーンほぼ一強といえる状況だ(撮影:今井康一)
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サーティワンアイスクリームをよく見かけるようになったという人は多いのではないだろうか。筆者が使う23区でも郊外寄りの駅でも、定食チェーンがなくなってサーティワンが出店していた。また、冬でも長い列ができていたり、夜でも立ち寄る人がいたりと、「アイスクリーム=夏」というかつての常識が大きく変わっているようだ。

サーティワンの2025年9月末時点の店舗数は1063店と、前年同期に比べ40店舗増加。また25年12月期第3四半期までの売上高は258億5300万円、一店舗あたりの平均小売売上高は4930万円といずれも過去最高となった。

沖縄を中心に50店ほど展開するブルーシールアイスクリームを除けば、アイスクリーム専門チェーンほぼ一強といえる状況だ。快進撃の裏には何があるのか。サーティワンアイスクリームを運営するB-R サーティワン アイスクリームに取材した。

今は真冬でも、春夏に引けを取らないほど売れる

理由1:店舗戦略

業績好調の最大の理由について、「21年からの長期戦略における柱『デマンド戦略』にある」と言うのは、常務執行役員マーケティング本部長の若林翌氏(以下、発言同)だ。

デマンド戦略を簡単に説明すると、消費者との接点を増やしていく施策だ。新規出店や店舗改装、アプリなどさまざまな面で顧客との接点を増やしている。

その1つとして店舗戦略がある。現在、全店舗1063店舗のうち約85%を新デザインに刷新。店舗そのものをブランドのアイコンとして機能させているそうだ。さらに出店戦略も柔軟だ。従来のショッピングモール内への出店中心から、駅ナカ、オフィス街、繁華街などさまざまな領域へと拡大している。また立地によってはテイクアウトのみのTo Go店や、イートインができるカフェなど、新しいスタイルを試行している。

東京・十条駅の駅前店舗(写真:B-R サーティワン アイスクリーム)

「例えばオフィス街では会社帰りだけでなく、お昼などの休憩時需要も。またアルコール離れを背景とした2軒目の代わりの『〆アイス』で来られるお客様もいる。アイスクリームを食べる機会はまだまだある、と発見があった」

東京・三田のビジネス街にある店舗(写真:B-R サーティワン アイスクリーム)

また、季節もあまり関係なくなっているようだ。今は真冬でも、春夏に引けを取らないほど売れるようになっているそうだ。

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