冬でも行列、ビジネス街でも大人気、出店続く「サーティワンアイスクリーム」が快走する理由
ちなみに、サーティワンは、「毎日違ったフレーバーを楽しんでもらいたい」という意味が込められたブランド名だ。実際はもう1つ多い32種類が常時店頭に並んでいる。そして創業以来、毎月1種類、新作を発売し続けてきている。
1月の新作フレーバーは、「ドバイ スタイル チョコレート」だ。ドバイチョコレートをテーマにしたもので、ピスタチオやビターチョコのアイスクリームに「カダイフ」という麺のような食材を混ぜ込んで、ザクっとした食感の楽しさを演出している。
また、期間限定で「サーティワン #推しフレーバー総選挙2025」で1位になったフレーバーの「ラブラブポーションサーティワン」が復活している。ホワイトチョコとラズベリーアイスクリームのベースに、チョコレートビッツとラズベリーソース入りのハート型菓子がアクセントになった、見た目も愛らしいアイスだ。
1000万人を超えた“アプリ”のすごさ
2つ目は会員数1000万人を超えたアプリの存在だ。
公式アプリ「31Club」の会員は1000万人を超え、会員の売上高は全体の約42.5%に上る。購入単価も非会員比で1.2倍と高い。その背景には、貯めるとクラスに応じた特典が多くなっていく「アイスマイル」が1円ごとに1マイル貯まるほか、誕生月にレギュラーサイズのアイス無料サービスなど、魅力的なロイヤリティ施策があるとみられる。
実際、過去1年にアイスマイルを獲得したアクティブユーザーは550万人に上り、会員数の50%を超える。同社の狙いは、おすすめ商品や新商品などを通知することで、顧客にブランドを「思い出してもらう」機会をつくり、来店頻度を高めることにある。
3つ目は、テイクアウト商品の訴求だ。
サーティワンと言えば、店頭で手渡されるアイスクリームの食べ歩きや店内で直ぐに食べるイメージがある。しかしコロナ禍でのライフスタイルの変化を受け、テイクアウトの売り上げ比率は、コロナ禍前の約20%から約45%に激増した。
具体的には、4〜12個のカップアイスを詰め合わせられる「バラエティボックス」やアイスクリームケーキだ。「持ち帰るうちに溶けてしまうのでは?」と心配になるが、最大3時間の持ち帰りに対応。30分まではドライアイスを無料でつけてくれる。
一方で、イートイン需要も減っていない。これまでになかった立地や、カフェ型店舗展開などの模索で新たな需要が見えてきた。駐車場を備えた路面店では車内で食べる「車中食べ」というスタイルも定着してきているといい、テイクアウトとイートインが互いに補完し合う形で需要を拡大している。


















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