冬でも行列、ビジネス街でも大人気、出店続く「サーティワンアイスクリーム」が快走する理由
成長を支える4つ目の要素はファミリー層、とくに子どもに焦点を当てた戦略だ。
その一つがアニメやゲームコンテンツとのコラボだ。
アイスクリームケーキでは、スーパーマリオやポケモン、マインクラフト、ディズニー、サンリオなど、子どもに人気のあるコンテンツの商品を頻繁に展開している。
ちなみに、コラボといえば子ども向け戦略ではないが、25年11~12月にかけてはゴディバ監修のアイスクリームケーキやフレーバーが登場し、人気だったそうだ。
そのほかリピーター施策として、小学6年生までの子どもを対象に「サーティワンパスポート」を配布。購入ごとにシールをもらえ、3ポイント貯めるとシールなどの特典がもらえる。
「お子さまがねだると、親御や祖父母、叔父叔母もつい立ち寄ってしまう。そして来店すれば、お子さまだけでなく大人も購入する。大人から子どもまでみんな好き、それがアイスクリームの良さだ」と言う。
アイスクリームの世界の消費量は?
5つ目は、インバウンド客からの人気だ。せっかくの旅行中、お馴染みのチェーンに行くのは不思議な気もするが、海外の人は日本人よりアイスが好きというデータもある。
日本アイスクリーム協会によると、世界各国の1人当たり年間消費量1位はニュージーランド(20.1リットル)。2位オーストラリア(19.4リットル)、3位フィンランド(14.3リットル)、4位アメリカ(13.0リットル)、5位イタリア(11.9リットル)と続く。日本は6.7リットルで22位だ。トップ10に北欧3国がランクインしているのも意外だ。
余談だが、世界各国・地域に7700店舗を展開するバスキンロビンスの日本市場を担うB-R サーティワン アイスクリーム。しかしなぜか、ハワイと台湾の店舗運営も管轄しているそうだ。
直営の台湾店は日本の店と同様に運営されているが、フランチャイズのハワイ店はアメリカ本部の方針を踏襲する。アイスパーラー色が強く、アイスクリーム+ドリンクで注文する客が多い。フレーバーの好みもバニラやチョコなどベーシックなものが好まれるという特色がみられるそうだ。
面白いのは、日本でナンバーワン人気を誇るのポッピングシャワーが、「アメリカでは全然受けない」という。国による「食感」や「好み」の違いが垣間見える。
以上のように、サーティワンの成長は21年からの長期戦略としての「デマンド戦略」が奏功している格好だ。今後の展開はどのようになっていくのだろうか。


















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