冬でも行列、ビジネス街でも大人気、出店続く「サーティワンアイスクリーム」が快走する理由

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アイスクリーム専門店としては一強のサーティワン。ライバルとして見ているのはスイーツ専門店だという。同社の調査によれば、サーティワンを1年に1回以上購入している女性で、ショートケーキなどの洋生菓子を購入する人は1014万人存在するという。そして平均購買回数は年に8回というデータがある。

「そのうちの1回だけでも、アイスクリームケーキを買ってもらえるようにという目標のもと、商品開発やマーケティングを行っている」

店舗数の目標はあえてもたない

その意図を込めて開発したのが、24年からスタートしたアイスクリームケーキの新カテゴリ「31 パティスリー」。アイスクリーム、ケーキ、ナッツやクランチ、ホイップクリームなどが層になっているのが特徴だ。24年のクリスマス後に発売したため、25年のクリスマスは実力を試される機会となった。

「31ダブルチョコレートケーキ made from チョコレートフレーバーズ」。人気チョコレートフレーバー「チョップドチョコレート」と「チョコレート」が入っている(撮影:今井康一)

結果として、25年の中で12月は一番売れ行きが好調だったとのこと。とくにクリスマスシーズンは、バースデーケーキと同様に週末に顕著に伸びる動きを見せたそうだ。

常務執行役員マーケティング本部長の若林翌氏(撮影:今井康一)

さらに今後の店舗戦略について、若林氏は次のように説明する。

新フォーマットの店(写真:B-R サーティワン アイスクリーム)

「これまで年に20〜30店舗というペースで展開しており、今後も増やしていくが、あえて目標数値は持たないことにしている。店舗の90%以上を占めるFCにとって利益が出る形で成長していく必要がある。カスタマーファーストはもちろんだが、改装などにあたって投資するFCファースト、そして店で働く従業員ファーストの視点も重要だ」

マタニティ用のワンピースも導入(写真:B-R サーティワン アイスクリーム)

店舗改装においては従業員が使うチームルームも広くし、モチベーションや帰属意識向上を図っている。また23年6月には新しい店舗デザインに合わせユニフォームも刷新したが、マタニティ用のワンピースも導入したことで話題となった。

日本は世界の中でも、飲み物、食べ物の種類が豊かで、品質や価格の点で競争力の高い企業、店舗がひしめいている。さらに今後は人口減少でパイが大きくなることはない。競争が激化する中、同社が挑む勝負の行方が注目される。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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