現在はほぼ在宅で国家試験の勉強をしているため、何時に起きて何時に寝るかは自分次第。それでものあるちゃん・さぶるちゃんのために、健康的な生活リズムを維持している。デグーがいる部屋は夜12時までには消灯するルールとし、その後は別の部屋へ移動して勉強を続けているという。
薬剤師の国家試験は、2月下旬。合格発表はその1カ月後の3月末。合格すれば、薬剤師としてみきさんの新しい日々が始まる。
つらいことも嫌なこともなく、ただ毎日幸せでいてほしい
「この子たちには、毎日楽しく、嫌なことを何一つ経験せずに一生を過ごしてほしいなって思うんです。だって、人間だったらどこかに遊びに出かけたり、友だちと会ったり、日常のなかでも刺激があるじゃないですか。でも、この子たちには私とパートナーしかいないし、一生この家から出ることもない。
だから、せめてご飯はおいしくて質のいいものを与えてあげたいし、病気になってつらい思いをしないようにしてあげたい。なるべく刺激的な生活になるように、おもちゃもたくさん与えてあげたいんです」
自分がこの子たちをこの家に連れてきたのだから、一生痛いことも悲しいこともなく、とにかく毎日楽しく幸せに暮らせるよう、できることはなんでもやってあげたいのだと、みきさんは言う。
デグーは知能の高い動物だ。また、聴力だけでなく、視力も発達しているといわれている。飼い主がどんな言葉をかけてくれたか、どんな表情で、どんな感情で接していたか、伝わっていてもおかしくないだろう。
かわいいから、寂しいから。ペットはみな、人間のエゴによってある日突然知らない場所に連れてこられ、知らない人と暮らさなけばならない。幸せな日々を送れるかどうかを、自分で決めることもできない。すべては、飼い主になった人間次第なのだ。
晴れて国家試験に合格したら、「町の身近な薬剤師さん」になるのだと、みきさんは言う。その夢は、もうすぐ実現するだろう。そうなれば今の生活は大きく変わり、2匹との時間も大幅に減るかもしれない。
それでも、仕事で疲れたとき、落ち込んだとき、家に帰ればのあるちゃんとさぶるちゃんが待っていてくれる。そして、短くても今よりもずっと、濃密な時間を過ごせるだろう。
その光景を、あきとさんが隣で「女同士、仲良くしちゃって……」と苦笑いしながら見つめているかもしれない。
・知能と社会性が高く、ふれあいを求める動物であることを理解すること
・7~8年程度の長い時間を共有する覚悟で迎えること
・十分な広さと高さのあるケージを用意し、上下運動できるステップを充実させること
・寒さ・暑さに弱いため、冬場は暖房、夏場は冷房を欠かさないこと
・寒さ対策としてパネルヒーター等を用意すること
・草食動物特有の「うっ滞」リスクを理解し、食欲・便・元気の変化を毎日チェックし、小さな異変を見逃さないこと
・1日1回程度の「部屋んぽ」で運動と刺激の時間を確保すること
・デグーを診られる病院は多くないため、通える範囲で事前に確保すること
・飼い主の表情や声かけを感じ取る相手として、言葉と態度に一貫性を持って接すること
・将来、仕事や生活が変わっても、関わる時間を確保する設計を最初から考えておくこと
※本記事は後編です。前編:「「ハムスターと全然違う!」知能が高すぎるデグーの正体。名前を呼べば答え、初対面で毛づくろい…孤独な日常救う"賢すぎるネズミ"の驚く生態」
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