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ユーザー像に異変「新型N-BOX」王者ゆえの悩みが先代モデル購入者との比較分析で明らかに

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  • 三浦 太郎 インテージ シニア・リサーチャー
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新型N-BOXの公式商品ホームページには、「時代を超えてみんなに愛されるデザイン。 ―― シンプルでありながら、より高い質感をもたらすデザインを追求。軽自動車という枠にとらわれないクラスレスな存在を目指しました」との記載がある。このシンプルさがどう受け止められているかが、ひとつポイントとなる。

3代目「N-BOX」の標準車とカスタム車(写真:本田技研工業)

ただし、3代目は発売からまだ2年程度だ。フルモデルチェンジ後の初期購入者のしめる割合が2代目より多いため、新型の登場を「待っていました」というコアな層がやや多くなっているのであろう点には留意が必要である。

ユーザーの高齢化が進んでいる?

では、購入者の年代構成はどうだろうか。結果は見ての通り、新型である3代目のほうが購入者の年齢層が高い。特に60代以上は2代目:36%に対し、3代目:45%と構成比が大きく変化している。

もともとホンダ車、それもN-BOXに乗っており、「新型が出たから乗り換えよう」と考え、行動できるだけの金銭的余裕があるのは、20代より60代以上だ。

既存顧客からの「代替需要を取りこぼさない」という観点からは理想的な流れではあるが、未来の顧客を考えた際には、少々年齢層が高いといえる。

なお、購入者の性別にはまったく差がなく、3代目も2代目も、男性46%:女性54%で一致。軽自動車に女性ユーザーが多いのは常であるが、この傾向は新型になっても変わらなかった。そうであるにもかかわらず、先ほど見た通りカスタム比率が高いのは興味深い。

次は気になる購入価格だ。こちらはカタログなどに記載されている金額ではなく、購入者が実際に支払った金額である。「値引き前車両本体+オプション価格」「値引き額」「下取り額」「最終支払い額」の各データを下記に示す。

「値引き前車両本体+オプション価格」を確認すると、2代目の212万円から、3代目は239万円へと27万円アップした。

次ページが続きます:
【「最終支払い額」でも約1割のアップ】

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