まるで少女漫画、"復縁"進む「元カレ」公明・国民と「今カレ」維新が織りなす高市政権《三角関係》の気になる行方

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高市首相と玉木代表
「年収の壁」引き上げの合意書に署名した高市早苗首相(右)と国民民主党の玉木雄一郎代表。見つめあう様子はまるで少女漫画のよう?(写真:時事)

10月21日の政権発足から2カ月が経過したが、12月の世論調査での高市早苗内閣の支持率は依然として高止まりしている。

日本経済新聞とテレビ東京の調査では前月と同じ75%で、共同通信の調査では67.5%(前月比2.4ポイント減)と高水準を維持。朝日新聞の調査では68%、自民党に厳しい毎日新聞の調査では67%と、過去最高を記録した。

自民党が衆参両院で過半数を得ていない中でも安定した政権運営を可能にしているのが、この高支持率だ。国民からの支持があるがゆえに、公明党に代わって連立の相手となった日本維新の会のほかにも、政策ごとに協調できる政党は少なくない。

こうした流れの中で足元の政局は、別れてしまった元カレと紆余曲折の末に再び関係が急接近するという、少女漫画も真っ青の展開をたどろうとしている。

ヨリが戻りつつある2人の“元カレ”

実際、12月16日に成立した18.3兆円に上る2025年度補正予算には、自民党と維新に加えて、国民民主党と公明党も賛成した。

「年収の壁」を178万円まで引き上げたい国民民主党は、18日に自民党と合意書を作成。納税者の8割の手取りを増やしたうえで、3年以内に所得税の新たな人的控除を創設し、大胆な設備投資減税を導入することを約束した。また、自動車取得時の税金の軽減を検討するとともに、来年度予算と来年度の税制改正法を年度内に成立させることでも合意した。

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