「何となく志望校を選んだ」という子も…超複雑化する大学入試、後悔しない"進路選択"のために「意思決定」の方法を学んでおきたいワケ

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結婚相手との出会いもこの数年、大きく変容しています。明治安田生命の「『いい夫婦の日』に関するアンケート調査」(2024年)によると、1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけは「マッチングアプリ」が2年連続トップで29.8%でした。

今や10人に3人近くがマッチングアプリで結婚する時代なのです。アプリで婚活するのは、手軽に出会えるからとか、多くの選択肢から好みの相手を選べるからといった理由からだといいます。

本やビデオ、旅行、結婚という3つの事例には、共通した選択の変化が見て取れます。1つ目は、ネットにある無数の情報を比較して選ぶようになっていること。2つ目は、誰かに相談したり助けてもらったりすることなく、選択を1人で完結させる形でセルフサービス化していること。3つ目は、判断の基準をレコメンド(おすすめ)機能に頼るようになっていることです。

セルフサービス化に関していえば、ネットでの買い物や手続きはもちろんのこと、リアルな世界でも拡大しています。外食の注文から行政の受付窓口に至るまで、利用者が画面をタッチして何かを選ぶのはもはや普通です。ガソリンスタンドではセルフ給油、不動産の物件はセルフ内見、どうしても人の助けが欲しいときは「別途料金を払えばコンシェルジュがお手伝いします」という時代です。人口が減少し社会が縮減していく中では必然の流れなのでしょう。

こうした社会の変化に合わせて、レコメンド機能は私たちの生活にすっかり浸透しました。ネットを開けば、自分の検索履歴や購入履歴からアルゴリズムが好みを判別し、おすすめ商品をつぎつぎポップアップ表示してくれます。レコメンド機能は、セルフサービスでものを選択する行為の大半を自動化してくれます。テクノロジーの側でコレと示してくれるわけですから、私たちの負荷は相当軽減されたことになります。

ただそれはとりもなおさず、私たちがじっくりと選択する機会が少なくなってしまっていることにほかなりません。つまり、現代人は時間を使って、自分の頭でちゃんと考えて決める経験を積みづらくなっているのです。

「超」複雑で多様な大学入試

こうした中、子どもたちの進路選択は今、大変なことになっています。本人たちは何といってもまだ10代ですから、大きな選択をするための経験も準備も十分ではありません。

特にこの世代はデジタルネイティブといわれ、子どもの頃からスマホを持ち、レコメンドの世界にどっぷり浸かって育っています。いわば、現代人の選択の難しさが最もストレートに表れているといえるでしょう。

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