『BLEACH』も『亜人』も『十二大戦』も!名作「能力バトルもの」で読者が唸る瞬間の共通点は?
「能力バトルもの」が面白くなる瞬間の共通点
能力バトルものの作品やエスパー能力は、“応用の仕方”によって一気に化けます。単に「強い能力」を描くよりも、「その使い方、そう来たか!」と思わせる展開のほうが、読者の印象に深く残ります。つまり、読者を驚かせるエスパー能力とは、発想の飛躍と構造の転倒によって生まれるものなのです。
たとえば、漫画『亜人』は能力の応用表現が非常に巧みな作品です。主人公・永井圭や敵役・佐藤は“不死身”として描かれ、どんな致命傷を負っても、一度死ねば体がリセットされて復活します。設定だけ見れば、さまざまな作品に登場する「よくある再生能力」です。
しかし『亜人』の凄さは、その設定をさらに“応用”してみせる点にあります。作中のルールでは「復活は、残っている肉片の体積が大きい部位から行われる」とされており、佐藤はこれを逆手に取ります。自らの身体をバラバラに切断し、残った部位の位置を操作することで、まるでテレポートのように移動してしまうのです。
「死なない」という設定を、「空間移動」へと転化した瞬間、ただの再生能力者が“異能戦術家”に変わります。読者は「そんな使い方があったのか!」と唸り、作品世界のルールが一気に拡張して感じられます。これこそが、エスパー能力の醍醐味です。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら