海外投資家が注目!「高ROE銘柄」トップ50 最新「プロ500・新春号」連動 有力新興企業に混じり、半導体関連なども上位に

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四季報予想の2026年3月期純利益は、前期比93.8%増の33億円としており、純利益の急伸によって、今期予想ROEは前期実績の76.8%から9.6ポイント向上する見通しだ。2024年9月に上場し、株価は11月初頭まで一本調子で上昇してきたが、11月14日の2026年3月期第2四半期(2025年4~9月期)決算で減益となったことをきっかけに急落。下値を固めて今後の業績確認を待つ段階だ。

2位のANYCOLOR(5032)は、ライブ配信などを行うVチューバーグループ「にじさんじ」を運営し、グッズ販売を収益柱としている。2026年4月期はVチューバーのファン数拡大が続き、柱のグッズも好調に推移。さらにライブイベントのチケット販売も想定を上回るなどし、四季報の純利益予想は前号の秋号で139億円だったところ、新春号では149億円(前期比29.4%増)に引き上げている。

今期予想ROEは59.9%と、前期比で4.7ポイント上昇する。株価は業績期待を織り込みながら上値を追う展開。2025年11月に直近高値6790円をつけたが、12月10日に発表された2026年4月期業績予想の上方修正を受けて、材料出尽くしの売りに押されている。押し目買いの勢いがどの程度かに注目したい。

中堅中小に強いクラウド企業は提携効果に期待

3位にランクインしたのは「楽楽精算」「楽楽明細」などバックオフィス業務支援のクラウドサービスを展開するラクス(3923)。中堅中小企業向けに強みを持ち、旺盛なDX需要を取り込んで成長軌道に乗っている。

四季報予想の2026年3月期純利益は121億円(前期比51.2%増)、今期予想ROEも前期比4.2ポイント高めて49.5%にしている。株価は2025年10月から調整局面に入っているが、11月に人材活用SaaSのプラスアルファ・コンサルティング(4071)と資本業務提携しており、商材拡充などによるシナジーが見えてくれば今後のプラス材料になりそうだ。

4位のグロービング(277A)は2024年11月に上場したコンサルティングの高成長株で、顧客企業とAIサービスの共同開発を進めるなど、成長性加速につながる新事業の育成を進めている。

5位のアドバンテスト(6857)は上位5位まででは唯一、新興企業以外からのランクインとなった。半導体検査装置で好採算のロジック向けがAI半導体用途の拡大で需要が急増しており、業績も絶好調だ。

『会社四季報プロ500』2025年新春号では、編集部がピックアップした500銘柄について「高ROE」のほかにも、本業の儲けを示す営業利益の増加に勢いがある企業の「営業増益率」、株主還元拡大の期待にもつながる「純利益増加率」、下落局面でも下値の堅さが期待できる「高利回り」などのランキングも掲載している。こちらもお宝銘柄発掘に役立ててほしい。

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